おおむぎ工房こぼれ話「紫式部と大麦」
2024/05/01
「紫式部と大麦」
NHK大河ドラマで注目の紫式部。平安時代に源氏物語を書いたことで有名ですが、その時代に大麦はすでに主食の一部になっていました。
紫式部のような貴族の人たちは白米と大麦を混ぜた固いおかゆのような食事が中心で、庶民は粟・ヒエなどの雑穀を中心に食べていたようです。
また、平安中期の辞書とも言われる和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)には「米麦を乾かし、これを炒って粉にし、湯水に転じて服す。これを『みずのこ』あるいは『はったい』という」と記されています。
正にこれこそ「はったい粉」「麦こがし」です。
「麦こがし」の味を生かした当店のお菓子の数々。
紫式部も同じ味のものを食べていたのかと思うと、感慨もひとしおです。
みなさまに支えられている当社の大麦畑。
5月、暖かくなり一気に大麦は成長します。
5月中旬には刈り入れです。
今年も豊作を願っております。
(この手紙は4月下旬に書いています)
㈱大麦工房ロア 代表取締役 浅沼 誠司