2023/02/13

「鎧武者行列よろいむしゃぎょうれつ」

　私たちのふるさと足利市では、立春の2月3日に総勢200人が、鎌倉時代の鎧武者の出立ちで市内を練り歩き、国宝鑁阿寺ばんなじに集合し節分の豆まきをする伝統行事が行われます。

　大正4年創始、今年で108年目を迎えます。鎌倉時代の中期に、足利尊氏たかうじをさかのぼること四代前の足利泰氏やすうじが、坂東武者ばんどうむしゃ500騎を鑁阿寺に勢ぞろいさせたのがそのいわれです。

私も小学生の頃、寒い中、鎧を着て歩いたのを覚えています。

写真提供：足利鎧武者行列 立春会様

立春の鎧武者行列が過ぎると、徐々に暖かくなり、春に向かって私たちの大麦畑も成長してまいります。

足利市内も高齢化が進み、この鎧武者行列の存続も市内の重要なテーマになってきました。

時代の変化に伴って大切な文化が失われないように、大麦の「麦わら竜」づくりや大麦による耕作放棄地※こうさくほうきち再生事業など、この地域の企業として、これからも取り組んでまいりたいと思っております。

写真提供：足利富士浅間神社様

㈱大麦工房ロア　代表取締役　浅沼 誠司

※耕作放棄地とは、農家の高齢化や相続による分割で耕されなくなった農地のことで、全国に埼玉県２県分もの面積があります。私たちの地元足利市でも43haあり、今までに約4haを大麦で農地に再生しました。