おおむぎ工房こぼれ話「麦わら竜」
2024/07/01
「麦わら竜」
写真提供:一般社団法人 足利観光協会 様
6月1日、私たちの地元足利市の中心部にある浅間神社 せんげんじんじゃ に、
たくさんの赤ちゃんが集まります。無病息災を願って額に朱印を押す「ペタンコ祭」。
そこで、お守りとして配られるのが、大麦の茎で作る「麦わら竜」です。
「足利富士浅間神社と麦わら竜」 写真提供:足利富士浅間神社 様
昔、市内を流れる川が氾濫した時、竜が現れ子供たちを救ったという伝承があり、この「麦わら竜」のお守りは300年以上の歴史があります。
「麦わら竜」は、地元町内の保存会の皆さんが手作りされていますが、高齢化が進み、今メンバーは1人のみ。
この伝統を守ろうと、今年から当社の社員が引き継いでいきます。
今年、たくさんの「麦わら竜」を奉納いたしました。
同じく高齢化で広がってしまった耕作放棄地 こうさくほうきち ※ を、私たちは大麦で再生しています。
その大麦の茎を使って「麦わら竜」をつくります。
大麦を通しての地域との関わりを、これからも大切にしてまいります。
㈱大麦工房ロア 代表取締役 浅沼 誠司
※耕作放棄地とは、農家の高齢化や相続による分割で耕されなくなった農地のことで、全国に埼玉県2県分もの面積があります。私たちの地元足利市でも43haあり、今までに約4haを大麦で農地に再生しました。