9月の風物詩と旬の花
2024/09/01
足利の風物詩「曝書 ばくしょ」
秋、書院の畳一面にたくさんの書籍を広げます。「曝書 ばくしょ」と言って、足利学校でずっと昔から行っている伝統行事です。
書籍に風を通すことで湿気を取り、紙を食べる害虫を追い出します。また、普段は平積みで荷重がかかる書籍を休め、新たな虫食いや糸切れ、カビが発生していないか点検もします。昔の人は銀杏の葉に防虫効果があると信じていたようで、時折、書籍に銀杏の葉が挟まっていることがあります。
「曝書」は、国宝などの貴重な書籍を代々守り続けるための大切な行事です。 江戸時代に行われた記録も残る伝統行事で、足利のまちの風物詩となっています。
曝書の様子 写真提供:史跡足利学校事務所様
旬の花『コスモス』
コスモスの花言葉
ピンク…「乙女の純潔」、白…「純潔」、黄色…「野性的な美しさ」
コスモスはキク科の1年草で、秋になると日本全国あちこちで見ることができます。
「秋桜」と書いてコスモスと呼ぶようにコスモスは、秋の季語にもなっている植物です。
花色は様々で、ピンク、白、赤が一般的に知られていますが、他にも黄色や赤茶色や黒などの珍しい花色や、品種改良によってたくさんの種類も生まれています。
コスモスの名前は、ギリシャ語の「kosmos(美しい)」に由来していると言われ、花びらが整然と並ぶ美しい姿をたたえて名づけられたとも言われています。